ひばログ!

2020年、コロナウィルスの自粛の波に飲まれ、エンタメ業界・イベント業界の人たちの多くが一気に失業状態になりました。マジシャンの偏った目線でインプットアウトプットを繰り返します。

相手のことを思いやろう 〜ポーカーは知ってますか論争〜

 皆さんこんにちは。普段ほとんどポーカーをしないひばりくんです。

 皆さんはポーカーを知っていますか?僕の予想だとほとんどしない、知ってるけどやる機会がない、という人が大半だと思います。日本は大富豪などのカードゲームが圧倒的シェアを誇ってるので、その影響もおおきいのかもしれません。

 

 実はこの「ポーカーは知っていますか?」というキーワードがマジシャンの間でちょっとした話題になっています。

 今回はその話題に触れながら、マジックをよく知らない人にもどう教訓として活かすべきかを僕なりに書いていきます。

 

ポーカーとマジシャンの関係

 マジックには色々な種類があります。そしてそれはカードマジックだけに絞っても結構なジャンル、種類に分けることができます。

 その中でも(マジシャン内で)コアなファンを獲得しているのがギャンブリングデモンストレーション、ポーカーデモンストレーションという分野で、ギャンブラーのイカサマのテクニックをパフォーマンスとして見せるマジックがあります。厳密に言うとそのテクニック自体はマジックではありません

 

 僕個人の印象ですが、このパフォーマンスはカードを扱う技術の最高峰のような位置づけで、特に叩き上げの技術志向のマジシャンはこの分野に系統するイメージがあります。

 普通のマジックなら、どこからともなくエースが4枚出てくるようなマジックが多いですが、ポーカーデモンストレーションではちょっと違います。

 乱雑に混ぜたカードを使って、ポーカーのように人数分配ると自分のところだけロイヤルストレートフラッシュなどの滅多に出ない強い役が出る...みたいなのが多く、多くはポーカーやブラックジャックなどのカードゲームがわかるからこそ伝わる部分が多く含まれています。

 

ポーカーをあんまり知らない日本人

 しかし冒頭で書いたとおり、残念ながら日本人にとってポーカーはメジャーではありません。

 ポーカーを知らないお客さんに対して、ポーカーデモンストレーションの演技を地で行ってしまうのはとてもじゃないですがお客さんに優しいとは言えません。

 

 と言っても、多くのマジシャンはそのようなお客さんに優しくない演技をしているわけではありません。

 今回この話題が拡散されたのも「それはやっぱりお客さんに対してよくないよね」という感じで多くのマジシャンがTwitterでこの話題に触れています。

 

相手のことを本当に思いやっているのか

 この話題は何も、マジシャンのネタ選びやお客さんの傾向だけの問題ではありません。

 マジシャンに限らず、人を相手に仕事をするなら相手のことを思いやるのがまず最初の第一歩だと思います。

 

 ポーカーの話で言うなら、お客さんに伝わらないポーカーの役を出すなら4枚のエースを出すほうが、ポーカーを知らないお客さんには伝わりやすくなります。これに関しては多くのマジシャンが同じことを言ってます

 しかし逆のパターンもあります。お客さんが本当にポーカーが大好きな人で、その人を思いやるならゴリゴリのポーカーデモンストレーションをするべきです。

 

 要はある一定のものに傾倒していることを否定しているわけではなく、相手に対してのホスピタリティの心をしっかり持っているかということですね。

 適切に手段を選ぶことができるなら引き出しが多いに越したことはありません。

 自分の技術や優れた部分を誇示したいがために自分のエゴを押し付けるのは相手を思いやっているとは言えませんから、常に相手の立場に立って適切な手段を選ぶことが大切だと僕は思います。

 

終わりに

 今回はマジシャンの間でアツい話題にちょっと触れてみました。

 マジシャンの方にこの記事を見られるのは恥ずかしいですが、是非意見を聞いてみたいので、コメント欄か僕のTwitterアカウントにリプをくれると嬉しいです。

 一般の方にはちょっとコアな話でしたが楽しんでいただけたら幸いです。ではまた!